日本の旅

100%源泉かけ流しの 外湯13湯! 野沢温泉おすすめの理由

(写真は大湯)
開湯から1200年以上の歴史を持つ、長野県北東部の野沢温泉。
こちらには地元の方によって維持運営されている、13ケ所にもなる外湯【共同浴場】があります。

外湯は、江戸時代から地元の村人たちによって、清掃や管理を行う『湯仲間』という制度によって守られてきました。
野沢温泉には、源泉が30か所くらいあるとの事ですが、すべて天然温泉100%かけ流しです。
泉質は硫黄泉なのですが、石膏分や塩分が加わっていたりで、各湯で色や成分が大きく違います。
『大湯』を中心としたレトロな雰囲気の石畳の温泉街を、白色や青色、緑色の外湯を巡り歩くのは、他の温泉地では味わえない醍醐味です。
訪れた人たちも毎日使う村人達も、同じ湯船で気持ちよく使えます。
各浴場では、村人たちとあたたかなふれあいも楽しんで、リフレッシュしていただけます。

野沢温泉おすすめの理由

・色や成分も全然違う13の外湯で心身ともにリラックスできる
・歴史あるレトロな雰囲気の石畳の温泉街の外湯を巡り歩く醍醐味
・自分たちの温泉を守り続けている地元の村人たちとの触れ合い


なお、各外湯は自由に入浴することができますが
大湯には薬師三尊を、その他の湯には十二の神将を奉り、野沢温泉の湯まもり仏としています。
各入口には小さなおさい銭箱がありますので、感謝の『お気持ち』を入れて温泉を楽しんでくださいね。

  1. 大湯     おすすめ!
  2. 松葉の湯  おすすめ!
  3. 滝の湯
  4. 麻釜の湯
  5. 真湯     おすすめ!
  6. 上寺湯
  7. 熊の手洗湯 おすすめ!
  8. 横落の湯
  9. 新田の湯
  10. 中尾の湯   おすすめ!
  11. 秋葉の湯
  12. 十王堂の湯 ※こちらだけ清掃中で入れませんでした
  13. 河原湯

印の外湯は温泉卵が作れます

アクセスなど

・東京駅~JR北陸新幹線飯山駅 約1時間50分 片道 8,980円
・野沢温泉ライナー 野沢温泉行きバスで25分      600円

・上信越自動車道豊田飯山ICから県道・国道117号経由で約20Km
・関越自動車道塩沢石打ICから国道353号・117号経由で約70Km

13湯の中での特にお奨め!

1湯20分入るとしても13か所もあると、入浴時間だけでも4時間以上必要です。
1泊2日でゆっくりと廻ってくださいね。
そうは行っても全部入れないかもしれない、という方のために特におすすめの5湯をご案内しておきます。

大湯

(写真は熊の手洗湯)
野沢温泉のシンボル
温泉街の中心にあり、趣のある美しい湯屋建築の外観。
『ぬる湯』と『あつ湯』に分かれていますが、ぬる湯でもかなり熱いです。
草津の湯でおなじみの湯もみ板で、お湯を上下左右にしっかりかき回して温度を調整しましょう。
13湯の中では大きめですが、かなり混雑する時間もあります

松葉の湯


大湯の裏手、松葉民宿街の中心部にあり、昔矢場があったところ。的場がなまって松葉になったそうです。
お湯の色が『白濁青色』とでも言えばいいのでしょうか。
サイコーのお湯です。

真湯


源泉が少し不安定みたいで、その日によって温度や色が大きく変化します。
無色透明だったりエメラルドグリーン、白濁などに色を変え、五色の湯とも呼ばれるそうです。
硫黄分が強くて、湯の花が黒色だったのが印象的でした。とてもいい湯です。

熊の手洗湯


熊が発見したのが名前の由来という古い湯。
脱衣所と浴室が一体ですがそれも趣があります。

入口のところに、温泉卵が作れる湯だまりがあります。
入るときに投入しておくと湯あがりに出来あがっていますよ。
たまごとネット売っている商店もあります。

中尾の湯


13湯の中で、一番大きい木造湯屋建築。
源泉は麻釜で、そこから引湯されています。
適温でさっぱりとしたいいお湯でした。

その他スッポト

野沢温泉といえば、日本有数のスキーリゾート。
4,500m滑走できるコースもあります。
夏期は、標高1,650mの毛無山の山腹に広がる上ノ平高原一帯でのトレッキングもおすすめです。

麻釜(おがま)


大湯と並ぶ野沢温泉のシンボル麻釜。
100℃近いお湯が噴き出し、昔は麻をお湯に浸け柔らかくして、繊維をとっていたそうです。

お土産としては、本場の野沢菜のお漬物などよいですね。

おまけ

外湯はすべて内湯となります。
温泉地に来たら露天風呂!と、いう方のために2施設をご案内しておきます。

「ふるさとの湯」
源泉掛け流しの展望風呂を堪能できる日帰り温泉施設。内湯(あつ湯・ぬる湯)と露天風呂
・入浴料:500円/小学生以下:300円

「野沢温泉スパリーナ」
男女別の内風呂と水着着用の大露天風呂、展望風呂があります。
カップルや家族、グループなどみんなで一緒に楽しむことができます。
・おとな 700円(中学生以上)こども 500円(3歳~小学生)※入浴料込み

以上、野沢温泉の魅力についてお伝えしました。
世の中、落ち着いたらぜひ訪れてみてください。
(私が訪れたのは2018年です。写真もすべてその時撮影したものです。)